2017年2月1日水曜日

CASIO ネームランド KL-P10のACアダプターを作る

というか他社ACアダプターの流用改造ですw

今まではPanasonic10V100mAのACアダプターを使ってました
5年間ぐらいは普通に使えてたのですが
印字途中で止まる病が発症 ('A`)
アルカリ電池→発症しない
ニッケル水素充電池→発症する
駆動部分の抵抗か?
と思ってKL-P10分解しても怪しい箇所は無し
とりあえずプラスチックギアにシリコングリスを少量塗布して蓋を閉めた
(プラスチックに他の種類のグリスを塗布すると犯されて割れます)

印字途中で止まる病改善せず (-公-;)
で、 ネームランド純正のACアダプターADA95100Lを調べてみる
9.5V 0.9A=900mA・・・
パナの10V100mAじゃ電流が足りてねぇー ヽ(`Д´)ノ (今更?)

で純正ACアダプターは
カシオ ネームランド ACアダプター ADA95100L 1,817円(amazon執筆時価格)
結構なお値段で・・・
不器用な方は素直に純正品買って下さい
・・・で、ドナー探し

任天堂 初代ファミリーコンピューターのACアダプターと思われるブツを発掘
DC10V 850mA DCコネクタ外径Φ5.5mm×内径Φ2.1mm
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
でもこれトランス式ACアダプターだから
定電圧回路が無くて負荷が低いと電圧高いよな・・・

ダイオード2個と平滑用コンデンサーが1個で定電圧回路は無し
無負荷実測値13.2V・・・ダメじゃん ('A`)
で、電圧を下げて安定させる定電圧レギュレーターの出番である
改造の部品選定の選択肢は・・・
1.7810レギュレータで10V固定の定電圧回路を作る
2.7809レギュレータで9V固定の定電圧回路を作る
3. LM317Tレギュレータで電圧可変式の定電圧回路を作る

7800系レギュレータの利点は
コンデンサ2個追加するだけで定電圧回路が完成
必要な電圧が約2V(必要な入力電圧は9809なら9V+2V=11V以上あれば良い)
欠点は
電圧の微調整が出来ない

LM317系レギュレータの利点は
外付けの抵抗値を変える事で電圧の調整が可能
欠点は
外付け部品が最低でも4個は必要
必要な電圧が3V以上(必要な入力電圧は9V出力なら9V+3V=12V以上が必要)

両者共通の欠点は
入力電圧と出力電圧の差が大きくなるほど電流に比例してICの発熱が大きくなる
要は余分な電気エネルギーを熱エネルギーに変換して捨ててる訳ですな
で、限度を超えるとICが壊れる・・・

今回の選択はたまたま家にあったLM317Tを使用する事にする
左上の電解コンデンサは小型品を発掘するも使用せず

LM317T 発掘品(150円?)
アルミヒートシンク(TO-220用) 発掘品(60円?)
ねじ M3×5mmぐらい 2本(LM317T固定用)
R1 金属被膜抵抗 1/4W 120Ω±1% 10円
R2 金属被膜抵抗 1/4W 620Ω±1% 10円
VR3 可変抵抗 300Ω 発掘品(90円?)
C1 積層セラミックコンデンサ 50V 0.1µF 発掘品(10円?)
C2 積層セラミックコンデンサ 50V 1µF(0.33µF以上あればOK) 30
D1 1N4002 100V 発掘品(10円?)
抵抗の計算方法はこちら
調整の必要が無ければVR3を無くしてR2をGNDに接続して下さい

KL-P10対応コネクターはEIAJ#3 A形(JEITA3)(電圧区分3)コネクター
外径4.75mm×内径1.7mm(センタープラス)
元のプラグ(外径Φ5.5mm×内径Φ2.1mm)は規格が違うので使えない
見栄えや耐久性を考えてコード付きプラグを採用
DCプラグ付きコードEIAJ3 L型 180cm 215円
ゴム製のスリーブ付きコードブッシュΦ3mm 10円

合計 約595円! 自作マンセー

実体配線図 (超密集w)

右上からOUT、IN、GND(IN-OUT共通)



定電圧ユニットが完成
実体配線図よりもコンパクトに配置しました
デカい電解コンデンサはケーブルで延長して移動
ハンダ付け作業中に撮影作業が入るとモチベーションがダダ下がり
なので途中の画像は無しw

筐体に組み込んで
出力側にテスターを接続して半固定抵抗を回して9.5Vに調整して完成

プラスチックケースが溶けてるのは多分気のせいw

綺麗に印字出来ますた (`・ω・´)

おまけ
左のネジが弄り止めの純正ネジ
開け閉めが面倒なので、右のプラスのタッピングネジと交換します。
10本100円で2本あたり20円
合計 約615円で終了♪

※このサイトを参考にして、身体や心の健全性、生命、財産、夢や希望を失ったとしても、当方は一切の責任を負いません。全て自己責任のもとで行って下さい。

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